今 ゲノムが熱い!
早春の3月9日(土)京都市立病院主催のがん診療における遺伝子診断がんゲノム医療最前線を聴いてきました。
最近ゲノム編集とかゲノム医療とかよく耳にするけど、そもそもゲノムって何❓
知識ゼロの門外女子3人、居眠りしたらどうしようと一抹の不安を抱えて超満員の会場メルパルク京都へ。
最初は、市立病院遺伝部部長 藤原葉一郎さんの「がんゲノム医療と連携病院としての京都市立病院の役割」続いて遺伝カウンセラー本田明夏さんの「がんゲノム医療における遺伝カウンセラ―の役割」、さぁすが一流の講師陣、居眠りどころか身を乗り出して聞き入る面白さ。ゲノムとは「ある配偶子、個人、集団、種の次世代に伝える遺伝情報を含むDNA配列全体のこと」
ヒトゲノム核内DNAは30億塩基、体細胞は2倍体なので60億塩基対を持つことになる。
今から29年前の1990年、日本を含む世界6か国が参加した「ヒトゲノム計画」、2003年に解読終了したが総費用は30億ドルだった。ゲノムさえわかれば何でもわかる‽ 計画にかけた期待はあまりにも大きかったが、ゲノムだけわかってもなにもわからない、だがヒトゲノムは解読できるというのは素晴らしい結果です。
現在はがん診断のために痛い生検をしなくても、採血20ml、10万円という低コスト、期間も2週間足らずで診断がつき、「あなたのがんは、○○の遺伝子に異常があるのでそれに合った治療をしましょう」となりますか…
キイワードの一つPrecision Medicine(プレシジョン メディシン)は2015年1月、アメリカのオバマ前大統領の一般教書演説で使用され一躍脚光を浴びた言葉です。個別医療、精密医療とでも言うのでしょう。
特別講演は京都大学 腫瘍薬物学治療学講座の武藤 学教授の「がんゲノム医療の臨床実装と課題」、武藤先生の講演はグイグイ話に引き込んで、息次ぐ間も惜しい位楽しく面白くまさに超一流! ゲノム診断されたがん患者という診方でなく、感情を持ち生活する人間への配慮を強調しておられました。
2013年に発表されたクリスパーキャス9、これを使えば特別な技術なしにゲノム編集可能になり、モラルなきゲノム編集する人が出る可能性大。倫理配慮が必要。
勉強しすぎて空っぽピ―マン頭がしっかり肉詰めになった気分。〆は、フレンチ萬葉軒で大いに盛り上がりました