蕗(ふき)のとう
♠明日よりは春菜(わかな)採(つ)まむと標(し)めし野に
昨日も今日(けふ)も雪は降りつつ 万葉集・ 山部赤人
♠ 蕗のとう おもひおもひの 夕汽笛 中村汀女
そろそろ蕗のとうが、店頭に並ぶころでしょうか? でも、今年は寒波続きなのでもっともっと後になるかもしれません。 独特の香りと苦みが魅力の蕗のとう。 天ぷらなどの料理にして、口に運べば 春の訪れを一気に感じることができます。
蕗のとうは、冬に黄色い花をつけることから、「冬黄(ふゆき)」といい苳とも書きます。菊の仲間です。
花芽は、 天ぷらにするとおいしい。 花が咲く前の 柔らかいうちがベスト(地面から出てきた直後 ぐらいの状態のもの)。 てんぷらは低めの温度で揚げるのがコツで、揚げているうちにツボミが開くと苦味がとれます。また、せん切りにして味噌汁の実にしたり、煮浸し、油いためなどにします。
春の代表的な山菜ふきのとう。あの可愛い姿が見られるのは、もうすぐそこ!